明石昌夫さんのアレンジに、心からの敬意を込めて
〜音色で季節を語り、ベースで物語を進めた人〜
2024年、明石昌夫さんがこの世を去ったという報せを聞きました。
おそらく、一般的にはそれほど知られていない名前かもしれません。
でも、この人のアレンジやプロデュース作品を聴いたことがない日本人なんて、たぶんほとんどいないと思います。
■B’z、T-BOLAN、ZARD――90年代を支えた「音の骨格」
初期のB’zサウンド。
T-BOLANやZARD、WANDSといったビーイング系の名曲たち。
それらの多くに、明石さんのアレンジが深く関わっています。
たとえば、B’z最大のヒット曲
「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」。
この曲の大陸的なオーケストラアレンジとシャープなデジタルビートの融合は、
まさに明石さんの真骨頂だったと思います。
彼のセンスがなければ、あそこまでフックの効いた名曲にはならなかった。
■個人的に好きな“名アレンジ”
・「Stardust Train」:あの空間を彩るピアノのイントロ。あんなにメロイックなピアノは他にない。
・「夜にふられても」:深夜のタクシーやバスで聴くと、まるでどこまでも行ってしまうようなトリップ感がある。
キラキラしたシンセ。
メロイックでいて、でも透明感のあるアレンジ。
まだシャウトしきっていない稲葉さんの声と、松本さんのギターが、
“明石アレンジ”の上で美しく調和していた時代だった。
■アレンジこそ、音楽の“色”と“情景”を決める技術
ポピュラー音楽って、意外とコード進行の幅は限られています。
だからこそ、同じ進行でも「何を感じさせるか」はアレンジにかかってる。
僕は昔、明石さんのアレンジを打ち込みでよく模写していました。
ベルだけだと冬の情景。
ベルにストリングスを重ねると春の訪れ。
マリンバやビブラフォンを入れると夏のきらめきが生まれる。
同じエイトビートのドラムでも、
ベースを八分で刻めば焦燥感。
裏拍で重く鳴らせば落ち着きと余韻。
これ全部、明石さんの仕事から学んだことです。
■LiveToWinでもアレンジは核のひとつです
私はLiveToWin(リブトゥウィン)という音楽制作会社を運営しています。
映像音楽、AI音楽、商業楽曲、舞台音楽…色々やってきました。
でも、「アレンジ」という概念の重要さは、変わりません。
- あなたの曲を「想像以上の形」に仕上げること
- 頭の中にある風景を「音で再現」すること
- 必要ならAIを用いて、特徴的なアレンジを量産すること
全部、できます。
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明石昌夫さん、本当にありがとうございました。
僕が音で季節や感情を描こうとするとき、
あなたのアレンジは、今でも“地図”になっています。
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